ヒメバライチゴ(姫薔薇苺)

Rubus minusculus


ヒメバライチゴ

  • 科名・属名
  • : バラ科 キイチゴ属

  • 特徴

  •  高さ20〜40cmの落葉小低木。
     茎は細くて倒伏し、細い刺が疎らにあり、軟毛もある。
     葉は互生し、奇数羽羽状複葉で小葉は2〜3対、花のつく枝は、長さ5〜11cm。小葉は卵状披針形〜広披心形で、長さ2〜3cm、質は薄く、縁に欠刻状の鋸歯があり、裏面には全面に腺点がある。頂小葉は側小葉よりやや大きい。花をつけない枝は長く、小葉も3〜5対あり、頂小葉は細長い。
     花は枝先に普通1個(時に2個)上向きに咲き、白色で径約5cm、平開する。萼には腺点と軟毛がある。
     果実(集合果)は球形で、径約1.5cm、赤熟する。

  • 分布・生育地

  •  本州(関東地方南部以西)〜九州
     山地の日あたりのいい所

  • 花期
  • : 4〜5月

  • 撮影月日・場所

  •  2010年5月9日 熊本県菊池市
     中・花、下・葉   同 上

  • 撮影記

  •  小低木であるが草のように見える小さなキイチゴで、感じはバライチゴによく似ている。
     違いは、枝や葉裏、花序に球状腺点があることや、小葉の数が少なく頂小葉が側小葉よりやや大きいことなどとされている。
     阿蘇に出かけたついでに立ち寄った菊池市のある渓谷沿いでこの花を見つけ、小葉の感じが違うなと思って撮影し、帰って調べて確認できた。
     その花が目的でない限りよく似た花との違いを全て記憶しておくことなどまず不可能であるが、普段から図鑑や検索表などを眺めていると、知らないうちにいくらかは頭に入っているものである。

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花

葉