エゾノマルバシモツケ(蝦夷の丸葉下野)

Spiraea betulifolia var. aemiliana


エゾノマルバシモツケ1

  • 科名・属名
  • : バラ科 シモツケ属

  • 特徴

  •  高さ10〜30cmの落葉低木。
     マルバシモツケの変種、全体に小型で、若枝に短軟毛がある。
     葉は倒卵形で長さ7〜20mm、幅8〜18mm、基部は円形で厚くてしわが多く、表面の細脈は凹む。
     花は複散房花序で頂生し、白色で径4〜5mm。花序や袋果に短軟毛がある。

  • 分布・生育地

  •  北海道  高山の礫地

  • 花期
  • :  7〜8月

  • 撮影月日・場所

  •  1979年7月20日  北海道大雪山
     中上 2014年7月9日  北海道知床半島
     中下・花1 1984年7月20日  北海道利尻岳
     下左・花2 2014年7月9日  北海道知床半島
     下右・葉    同  上

  • 撮影記

  •  北海道の高山帯だけに分布し、大雪山でも利尻岳でも岩礫地にへばりつくように咲いていた。
     マルバシモツケに似ているが、全体に小型で、葉は幅広くて厚く、葉脈がより強く凹んでいることで見分けられる。
     この仲間はどれも似たような花が多く、葉の形や鋸歯のつき方、毛の有無など、現場でしっかり確認しておかないと、後で同定に困ることが多い。
     大雪山の写真は後の同定でやや不安だが、知床の山の礫地で出合った時は、しっかり確認して撮影した。

    葉

    同じ科の仲間の花
エゾノマルバシモツケ2

花1

花2