ハチジョウイチゴ(八丈苺)

Rubus ribisoideus


ハチジョウイチゴ

  • 科名・属名 : バラ科 キイチゴ属

  • 特徴 :
     高さ1〜1.5mの落葉低木。
     茎は直立〜傾斜して分枝し、新枝には毛があり、稀に鉤形の刺がある。
     葉は互生し、葉身は広卵形〜卵円形で長さ5〜7cm、3〜5浅・中裂する。中裂片は卵形で先は鋭く尖り、基部は狭まらず、縁にはやや鈍く尖る不揃いな鋸歯がある。裏面は全面毛に覆れ、ビロード状の手触りがある。葉柄は長さ2〜5cm。
     花は前年枝の葉腋からでた短い花柄の先に1〜3個下向きに咲き、白色で径3〜4cm、花弁は5個。花柄にはビロード状の毛が密生する。
     果実(集合果)は球形、径1〜1.2cm、橙黄色に熟す。
     別名 ビロードカジイチゴ

  • 分布・生育地 :
     本州(伊豆諸島、紀伊半島、山口県)〜沖縄
     沿海地の林縁

  • 花期 :  2〜4月

  • 撮影月日・場所 :
     2015年4月9日  鹿児島県鹿児島郡
     中・花、下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     朝から冷たい雨が降り続き、カッパを着て傘をさした状態では、ザックに仕舞ったカメラをなかなか出す気にはなれない。
     それでも目的の花を何とか撮影し、林道を歩いて下る途中、道端に大きな白い花をつけたキイチゴが咲いていた。
     カジイチゴによく似ているが、花が下向きに咲いているので違うと思い、雨が小降りになったのを幸いと撮影した。
     帰って調べると、伊豆諸島から南、四国や九州の島嶼や沿海地に生えるこの花ということがわかった。

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花

葉