ヒメキンミズヒキ(姫金水引)

Agrimonia nipponica


ヒメキンミズヒキ1

  • 科名・属名 : バラ科 キンミズヒキ属

  • 特徴 :
     草丈30〜80cmの多年草。
     茎は細く、まばらに分枝する。
     葉は茎の下のほうに集まる傾向にあり、奇数羽状複葉で小葉は3〜7(7)個からなる。小葉の葉身は楕円形〜倒卵形で、先はあまり尖らず、円みのある鋸歯がある。葉の裏には腺点がある。
     花はまばらにつき、黄色の5弁花で径5〜7mm。花弁は長楕円形、長さ3〜4mm、幅1〜2mmと幅が狭い。雄しべは5〜(8)本と少ない。果実期の花床筒は長さ3〜4mm、径2〜3mmと小型、肋の上に硬い伏毛があり、刺状のとげは少なく、長さ約2mm、内側へ湾曲する。
     果実(痩果)は1〜2個、やや硬くなる花床筒の内にある。

  • 分布・生育地 :
     北海道(西部、南部)〜九州(屋久島まで) (国外:朝鮮(南部)、中国(中南部)
     山地の林下、谷沿い

  • 花期 :   8〜9月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2003年9月5日  高知県幡多郡
     中・全体2 1997年8月30日  高知県高岡郡
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     左下・花 2018年8月31日  神奈川県箱根
     右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     キンミズヒキに比べ、草丈だけでなく、花が小さく花弁も細い、雄しべの数が少ない、小葉は3〜5と少ないなどの違いがある。
     生育場所も山地のやや湿り気のある林下に限られ、キンミズヒキのようにどこでも見かけるということはない。
     この写真は、思ったより花が少なく不機嫌になりかけていた山の下り道で出会ったもので、いつもなら足を止めなかったかもしれない。

  • 葉

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ヒメキンミズヒキ2

花