ヒロハノカワラサイコ(広葉の河原紫胡)

Potentilla nipponica


ヒロハノカワラサイコ1

  • 科名・属名
  • : バラ科 キジムシロ属

  • 特徴

  •  草丈30〜50cmの多年草。
     茎は根際で分枝し、四方に広がる。
     葉は奇数羽状複葉で小葉は7〜13個つき、小葉は倒披針形で長さ2〜5cm。小葉は羽状に中裂し裏面に白い綿毛が密生する。
     カワラサイコによく似ているが、小葉の数が少なくて幅広く、裂片もやや大きく、小葉と小葉の間に小裂片はない。
     花は上部で分枝した枝先に多数つき、黄色の5弁花で径1〜1.5cm。副萼片と萼片は同じ大きさ。

  • 分布・生育地

  •  本州〜九州
     日当たりのいい河原や砂地

  • 花期
  • : 6〜8月

  • 撮影月日・場所

  •  1997年7月19日 青森県八戸市
     中 2002年6月16日 東京都あきる野市
     下 1997年7月19日 青森県八戸市

  • 撮影記

  •  カワラサイコに比べると、一番下の写真のように小葉の裂け方が小さく裂片の幅が広いことが違いで、ヒロハ(広葉)と名づけられている。
     カワラサイコと同じような場所に生えるが、石のゴロゴロしている河原に生えるというより、川近くの砂地や芝地、堤防などで見かけることが多い。上の写真の八戸では海岸近くの芝地に生えていた。
     多摩川でも中流域にはカワラサイコが、やや上流域にこの花が生育している。ただ、混生しているのは見たことがない。何か理由があるのだろうか。

    同じ科の仲間の花
ヒロハノカワラサイコ2

葉