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- 科名・属名 : バラ科 シャリンバイ属
- 特徴 :
高さ1〜4mの常緑低木〜小高木。
葉は互生、葉身は倒披針形〜狭長楕円形、長さ5〜10cm、幅1〜3cm。先は鋭頭〜やや鈍、基部は鋭形〜円形、縁はやや波状の鋸歯がある。質は革質で光沢があり、両面無毛。葉柄は長さ0.5〜2cm。
花は枝先に長さ5〜15cmの円錐〜総状花序を出し、白色で径1〜1.5cmの花を多数つける。花弁は倒卵形〜倒広卵形、基部はやや長く爪状になり、長さ10〜13mm、幅5〜8mm、円頭でしばしば歯牙がある。萼は細い漏斗状、長さ7〜9mm、萼片は卵状三角形でやや鋭頭、長さ4〜5mm。花序や萼には褐色の軟毛を密生する。雄しべは長さ5〜6mm、花糸は太く無毛。花柱は(2〜)3本、長さ5〜6mm、柱頭はわずかに膨らむ。
果実(梨状果)は球形、径5〜10mm、黒紫色に熟す。種子は径4〜6mm。
- 分布・生育地 :
九州(奄美大島以南)〜沖縄 (国外:日本固有?) 海岸
- 花期 : 2〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2015年3月26日 沖縄県国頭郡 中上・全体2、中中・花序 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 2015年3月24日 同 上 左下・果実 2015年12月1日 同 上 右上・葉(表) 2015年3月26日 同 上 右下・葉(裏) 同 上
- 撮影記 :
本州〜沖縄にかけて分布しているシャリンバイの変種で、葉の幅が狭く、縁に波状の鈍鋸歯があるのが特徴である。
何十回も沖縄に花の撮影に出かけこの花を目にしていたにもかかわらず、本土のシャリンバイと同じと思っていて撮影してこなかった。
ある時、図鑑を見ていて沖縄に変種のこの花があることを知り、翌年出かけた時チェックすると、確かに葉が細長く鈍い鋸歯があった。
ただ、シャリンバイとの中間型も少なからず見かけた。
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