フユイチゴ(冬苺)

Rubus buergeri


フユイチゴ1

  • 科名・属名 : バラ科 キイチゴ属

  • 特徴 :
     つる性の常緑低木。
     茎は細く匍匐し、褐色の短毛を密生するが、刺は細くてほとんど目立たない。
     葉は単葉で互生し、葉身は円心形、長さ5〜10cm。先は円頭または鋭頭、基部は心形、浅く3〜5裂し、縁には不明瞭な歯牙があり、裂片の先は円い。葉の表面は脈上に軟毛があるが毛は少ないが、裏面には開出する短毛が密生する。托葉は狭披針形で羽状に中裂する。
     花は葉腋からでる花序の先に数個つき、径10〜13mm、花弁は白色で5個、卵形で先はやや波状。
     果実(集合果)は球形で、径7〜10mm、赤熟する。

  • 分布・生育地 :
     本州(千葉県以西)〜九州(トカラ列島悪石島まで) (国外:朝鮮(南部)、中国、台湾)
     山地の林下、林縁

  • 花期 :   8〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2017年8月27日  東京都八王子市
     中上・全体2、中中・花1、中下・花2    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)

     左下・果実 2003年12月30日  愛知県南設楽郡
     右上・葉(表) 2017年8月27日  東京都八王子市
     右中上・葉(裏)、右中下・葉縁、右下    同  上

  • 撮影記 :
     花はミヤマフユイチゴと同じ時期に同じような場所で咲き、区別しにくい。
     この花の茎には毛が多いことや、葉の裂片の先が急尖頭にならないことなどで見分ける。
     関東辺りでは夏の終わりごろに花が見られるが、以外に花期は短いようだ。
     果実は冬に赤熟し、それが和名の由来となっている。

  • 葉(表)

    葉(裏)

    葉縁

    茎

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フユイチゴ2

花1

花2

果実