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- 科名・属名 : バラ科 サクラ属
注.APG分類ではウワミズザクラ属、学名は(Padus buergeriana)
- 特徴 :
高さ10〜15mの落葉高木。
幹は径20〜30cmになり、樹皮は暗灰色で光沢があり、淡褐色の横長の皮目がある。
葉は互生し、葉身は長楕円形〜倒卵形、長さ5〜8.5cm、幅2.5〜3.5cm。先は鋭尖形、基部はくさび形〜円形で基部に1対の蜜腺があり、縁は波打ち、やや浅い鋸歯がある。質は洋紙質、両面とも無毛であるが、脈に沿って毛が疎らにある。葉柄は長さ1〜1.5cm。
花は葉の展開後に前年枝の葉腋から長さ6〜9cmの総状花序になって多数つく。花序枝には葉はなく、短毛を密生する。花は径5〜7mm、花弁は5個、白色、倒卵形で先は円形、長さ約2mm、花時には平開する。雄しべは12〜20本、花弁より長く飛び出る。花柄は長さ3〜5mm。
果実(核果)は卵円形、長さ6〜7mm、径約8mm、6〜7月に黒紫色に熟す。萼片の跡が果期にも残る。
- 分布・生育地 :
本州〜九州 (国外:韓国(済州島)) 日当たりのいい山野
- 花期 : 4〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2018年4月26日 東京都三鷹市 中上・全体2 2015年4月26日 神奈川県川崎市 中中・全体3 2016年5月25日 山梨県南都留郡 (上、中上、中下は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 2018年4月26日 東京都三鷹市 右上・葉、右下・幹 同 上
- 撮影記 :
4月の半ば過ぎ、多摩丘陵の法面にウワミズザクラの花が咲き始める。葉の展開後に花をつけるので、新緑の中の白色が映える。
よく似た本種も記録にあるので探したが、見つけることができなかった。
東京都のある公園にあると聞き、4月末花期には少し遅かったが出かけて撮影した。
ウワミズザクラとは、花序に葉がつかないこと、葉の鋸歯が浅く、鋭く尖らないなどの違いがあり、改めて撮影済みの写真をチェックすると、家の近くや山梨などでも撮影していた。
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