イワガサ(岩傘)

Spiraea blumei


イワガサ

  • 科名・属名
  • : バラ科 シモツケ属

  • 特徴

  •  高さ1〜1.5mの落葉低木。
     若い枝は無毛かほとんど無毛で、古くなると縦に剥がれる。
     葉は互生し、菱状卵形〜広倒卵形で、長さ1.5〜3.5cm、幅1〜3cm。先はやや円頭から鈍頭、基部はくさび形、縁の上半部に不揃いな歯牙か欠刻があり、時に3中裂する。質は厚く、ほとんど無毛。葉柄は長さ3〜10mm。
     花は枝先に長さ2〜4cmの散房花序となった多数つけ、白色で径6〜8mm。花弁は円形で、長さ2〜3mm。雄しべは花弁と同長かやや長い。
     果実(袋果)は長さ約2mm、やや開出する。

  • 分布・生育地

  •  本州(近畿地方以西)〜九州
     山地や海岸の岩場

  • 花期
  • : 5月

  • 撮影月日・場所

  •  2008年5月3日  長崎県対馬
     中・花、下・葉    同  上

  • 撮影記

  •  GWの対馬は、青空と初夏の柔らかな日差しに恵まれた。
     風もなく、「海照ら」と言われるヒトツバタゴの満開の花が海面に写る光景も、しっかり見ることができた。
     ヒトツバタゴの自生地に向かう途中の道路沿いの岩場、この花もちょうど満開で、車を止めて撮影した。
     イブキシモツケに似るが、葉がほとんど無毛であることが異なり、中国原産の栽培種のコデマリとは葉先が鈍頭〜円頭であることで区別できる。

    同じ科の仲間の花
花

葉