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- 科名・属名 : バラ科 バラ属
- 特徴
: 高さ1m程度の常緑低木。
茎は立つか匍匐し、枝には密に縮毛がある。
葉は互生し奇数羽状複葉で、小葉は7〜9個、楕円形〜倒卵形で、長さ1.5〜5cm。表面はやや光沢があり、縁には波状の低い鋸歯があり、裏面には時に主脈に毛がある。托葉は僅かに葉柄に沿着し、羽状に切れ込む。葉柄基部には1対の下向きの刺がある。
花は枝先に1個つき、花弁は5個、白色で径5〜9cm。萼片は全縁、裂片は花時に反り返る。花床筒には綿毛が多く、宿存する。
果実(偽果)は球形で、径3〜5cm、橙赤色、薄茶色の綿毛が密にある。
別名 ヤエヤマノイバラ
- 分布・生育地 :
沖縄(先島諸島) (国外:台湾、中国(南部) 海岸の草原、荒地
- 花期 : 4〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2007年4月27日 沖縄県石垣島 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中上・花1 2017年4月9日 同 上 中下・花2 2007年4月27日 同 上 左下・果実 2013年5月25日 同 上 右下・葉 2017年4月9日 同 上
- 撮影記 :
今度こそはと期して訪れた海岸草原、近づくと遠目にも白い花が見えた。やっとの出会い、嬉しいというより何だかホッとした気分だった。
というのも、この花を知ったのは、昔朝日新聞に連載されていた「花折々」という記事で、確か秋口に咲くと記してあった。
ある年の12月、いつもは訪れない場所を探してみると、花弁が1個欠けた花を見つけた。もう少し早い時期に咲くのだと、その後8〜11月に何度か訪れたのだが、花を見ることはできなかった。
何度目かの訪問でやっと出会えた花、「白いハマナス」というのが第一印象だった。花は10cm弱もあり、期待に違わないものだった。間違いなく一見の価値はある。
和名のカカヤンはフィリピンの地名とのことで、昔かの地から持ち込まれたといわれているが真偽のほどは定かではない。
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