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- 科名・属名 : バラ科 キイチゴ属
- 特徴 :
枝がつる状に伸びる落葉低木。
茎には疎らに刺があり、初め軟毛がある。
葉は互生し3〜5小葉からなる奇数羽状複葉、小葉は菱形状卵形〜菱形状長楕円形で、長さ5〜7cm、幅2.5〜3cm。先は急鋭先頭で、縁には欠刻状の鋸歯がある。裏面には初め白い綿毛が密生する。
花は枝先や枝の上部に腋生して数個〜十数個上向きにつき、花弁は紅紫色で、長さ5〜6mm。萼には綿毛が密生し、わずかに腺毛もあるが、刺はない。
果実(集合果)は球形で、径約1cm、赤熟する。
- 分布・生育地 :
本州(福島〜山口県まで点々)、九州 (国外:日本固有) 山野
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
2004年5月22日 山口県 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花 同 上 下・果実 2015年7月4日 広島県庄原市
- 撮影記 :
そこには分布の限られたこの花があるとの記録があり、木本類はそれほど熱心ではないものの、ぜひ花を見たいものだと思っていた。
山道を進むと、岩壁から垂れ下がって咲くこの花が目に入った。
ナワシロイチゴの花を一回り小さくした感じだが、葉が長楕円形で先が尖っている所が異なる。
本州では福島県以南に点々と産するようであるが、そう見られる花ではない。じっくりと撮影した。
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