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- 科名・属名 : バラ科 コゴメウツギ属
注.APG分類ではスグリウツギ属(Neillia)
- 特徴 :
高さ1〜2.5mの落葉低木。
枝はよく分枝し、若枝は赤褐色〜灰褐色で軟毛が散生する。
葉は互生、葉身は三角状広卵形で羽状に中裂または浅裂し、長さ2〜6cm、幅1.5〜3.5cm。先は尾状に伸びて尖り、基部は心形〜切形。縁には重鋸歯があり、表面は無毛で裏面は脈上に軟毛が密生する。葉柄は3〜7mm。
花は茎頂や葉腋に円錐状または散房花序となって多数つき、径4〜5mm。花柄は長さ5〜6mm。花弁は黄白色、倒卵形〜長楕円形で円頭〜鋭頭。萼裂片は楕円形で鈍頭、縁に細鋸歯と縁毛があり、黄白色で長さ約2mm。雄しべは10個で花弁より短く内側にまがる。雌しべは1個、直立し、子房に軟毛がある。
果実(袋果)は球形で長さ2〜3mm、軟毛があり、基部に萼が残存する。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国(東部)、台湾) 低山地
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2014年6月3日 埼玉県飯能市 中上・全体2 2013年5月10日 東京都あきる野市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 2014年5月23日 静岡県伊東市 左下・果実(袋果) 2022年9月15日 神奈川県川崎市 右下・葉 2014年6月3日 埼玉県飯能市
- 撮影記 :
初夏の頃、関東周辺の山を歩くと、林縁にこの花が咲いているのをよく見かける。
図鑑によれば、北海道〜九州まで分布するものの、日本海側にはやや少ないようだ。
関東地方西部〜東海地方では、よく似たカナウツギがあるが、この木の方が葉が小さく、萼裂片が楕円形で鈍頭、雄しべが10個と少ない。葉の切れ込みもやや大きいようだ。
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