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- 科名・属名 : バラ科 キイチゴ属
- 特徴 :
高さ1m程度になる落葉低木。
茎には白い軟毛と刺がある。
葉は互生し、花のつく枝は3小葉、花のつかない枝は3〜5小葉からなり、頂小葉は卵円形〜広卵形で、長さ6〜12cm、幅4〜8cm。先は急鋭先頭で、縁には欠刻と鋸歯がある。裏面は白い綿毛がある。側小葉じゃ頂小葉より小さい。
花は枝先や上部の葉腋から球形の花序となり、花弁は淡紅紫色で長さ3〜5mmと小さく直立する。萼には白い軟毛を密生する。
果実(集合果)は球形で、径約1cm、赤色から後に紫黒色に熟す。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:南千島、朝鮮、中国、台湾、ヒマラヤ) 山地
- 花期 : 6〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2003年6月22日 長野県上伊那郡 中1・全体2 2016年6月8日 徳島県那賀郡 中2・全体3 2016年6月11日 山梨県南都留郡 (上、中1、中2は拡大写真あり、写真をクリック) 中3・花1 同 上 中4・花2 2016年6月8日 徳島県那賀郡 中5・果実(集合果)1 2008年8月2日 長野県木曽郡 中6・果実3 2024年8月11日 群馬県赤城山 左下・果実2 同 上 右上・葉(表) 2016年6月8日 徳島県那賀郡 右下・葉(裏) 同 上
- 撮影記 :
和名は果実が紫黒色〜黒色に熟すところから付けられている。
花はナワシロイチゴの花を小さくした感じで、花序が球形になる。
ある野生ランを撮影に出かけた長野県の林道際にひっそり咲いていた。
その後、四国の深山の林道際でも出会った。
果実は赤色から紫黒色に熟し、味もかなりの美味のようだ。


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