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- 科名・属名 : バラ科 キジムシロ属
- 特徴 :
草丈5〜20cmの夏緑性の多年草。
根茎は太く肥大する部分がある。1〜6本の匐枝を出し、花後には長さ20〜90cmになり、有毛。
根出葉は3出複葉で、長さ4〜20cmの長柄があり、小葉は長楕円形〜卵形、長さ1〜5cm、幅0.6〜3cm。先は円頭〜やや鋭頭、基部はくさび形、縁には鋸歯がある。表面は緑色、裏面は緑白色で、しばしば紫色を帯びる。葉柄は長さ3〜5cm、圧着〜斜上する毛がある。托葉は淡緑色〜褐色で、全縁。茎葉は小形で短柄がある。托葉は広卵形、深い鋭鋸歯がある。
花は細い花茎の先に集散状に2〜10個つき、径8〜15mm。花茎には数個の茎葉がある。花弁は黄色で5個、倒卵状円形、長さ4〜6mm、幅3.5〜6mm、凹頭。雄しべは20個、葯は長楕円形。花床はわずかに有毛。萼片は広披針形〜長楕円形で鋭頭、長さ3〜5mm、外側に毛がある。副萼片は線形〜長楕円形、萼片より細く、外側に毛がある。
果実(痩果)は長楕円状卵形で平滑、表面に少しシワがあり、褐色を帯びた白色。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国(東北部・北部)、ウスリー、アムール) 日当たりのいい草地、道端
- 花期 : 3〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2004年5月1日 新潟県北魚沼郡 中上・全体2 2019年5月3日 新潟県魚沼市 中中・全体3 2020年6月2日 山梨県南都留郡 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花1 2014年5月12日 東京都青梅市 左下・花2 2020年6月2日 山梨県南都留郡 右上・葉、右下・匐枝 同 上
- 撮影記 :
春先、山野の日当たりのいい場所に極普通に見られるおなじみの花である。
キジムシロなどよく似た花が多いが、この花は小葉が3個しかないことや葉柄の毛が圧着または斜上することなどが特徴である。
ただ、5〜7小葉の花でも下の葉が消えてしまうこともあり、同定は厄介だ。
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