ミヤマニガイチゴ(深山苦苺)

Rubus koehneanus


ミヤマニガイチゴ

  • 科名・属名 : バラ科 キイチゴ属
     注.APG分類では学名(Rubus subcrataegifolius)

  • 特徴 :
     高さ1m程度の落葉低木。
     茎や枝は無毛で、小さな刺が疎らにある。
     葉は互生し、長卵形で長さ4〜10cm。普通3裂し(しないものもある)、頂(中央)裂片が大きく長く尖る。縁には重鋸歯があり、葉裏は粉白色を帯び、脈や葉柄に小さな刺がある。
     花は3〜4個の葉をつけた、長さ7〜10cmの花枝の上部の葉腋に単生し、1〜4個つける。花冠は白色で、径2〜2.5cm、花弁は5個で広楕円形。
     果実(集合果)は球形で、径1〜1.5cm、赤熟する。

  • 分布・生育地 :
     本州(近畿地方以北) (国外:日本固有)
     ブナ帯の山地

  • 花期 :  5〜6月

  • 撮影月日・場所
     2008年7月20日  長野県志賀高原
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花    同  上
     下左・果実 2015年8月24日  群馬県前橋市
     下右・葉    同  上

  • 撮影記
     平地に生えるニガイチゴの高所型で、本州近畿地方以北のブナ帯の日当りのいい場所に生える。
     違いは、花枝が伸びて小さな葉をつけ花をつけることや、3裂する葉が披針形で、中央裂片が大きくて長く、先が尖ることなどである。,br>  夏の志賀高原、スキー場の跡には草原性の花が、林縁にも多くの花が見られた。
     高山性のシダを撮影している脇に、白い花をつけたこのキイチゴが咲いていた。

  • 葉

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花

果実