ミヤマワレモコウ(深山吾木香)

Sanguisorba longifolia


ミヤマワレモコウ

  • 科名・属名
  • : バラ科 ワレモコウ属

  • 特徴

  •  草丈30〜80cmの多年草。
     葉は茎の下部に集まり、奇数羽状複葉で小葉は9〜13個、小葉は長楕円形。縁には鋸歯がある。
     花は枝の先に穂状につき、花序は長さ2〜4cmの円柱状、花は暗紫色で花弁はない。花は先のほうから咲き始め、4本の雄しべが長く、花から突き出す。

  • 分布・生育地

  •  北海道(日高)〜本州(中部地方以北)
     山地や亜高山体の草地や湿地

  • 花期
  • : 8〜9月

  • 撮影月日・場所

  •  1980年7月30日 北海道アポイ岳

  • 撮影記

  •  参考にしている「日本の野生植物」(平凡社刊)にはこの花の記載がなく、特に留意することもなかった。
     アポイ岳で撮影したワレモコウも、当初ナガボノアカワレモコウとしていたが、この山に分布するものは本種と知って修正した。
     北海道では日高地方に分布が限られるものの、本州中部の高原などでは比較的見かける。
     ワレモコウとの違いは雄しべが長く、萼片から飛び出す点にある。

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