ミヤマヤマブキショウマ(深山山吹升麻)

Aruncus dioicus var. astilboides


ミヤマヤマブキショウマ

  • 科名・属名
  • : バラ科 ヤマブキショウマ属

  • 特徴

  •  草丈25〜50cmの多年草。
     葉は2回3出複葉で、小葉は暗緑色で光沢があり、両面無毛で、先は尾状に伸びない。
     花は雌雄異株で円錐状の花序となり、花弁は5個、白色でへら形。
  • 分布・生育地

  •  本州(早池峰山)(固有)  山地

  • 花期
  • : 6〜8月

  • 撮影月日・場所

  •  2005年6月26日  岩手県早池峰山
     中・花 1977年7月25日    同  上
     下・葉    同  上

  • 撮影記

  •  早池峰山は古生代の蛇紋岩やカンラン岩の山で、同じような地質のアポイ岳、夕張岳などとともにこの土壌に合わせて変化した固有種の多いことで知られている。
     新幹線もない時代、夜行列車に乗って花巻の駅に着き、タクシーを飛ばして往復し、また夜行列車でとんぼ返り、翌朝駅で着替えて出勤した若くて体力のあった頃の写真である。
     当時は初めて見る花に狂喜し、手当たり次第撮影した記憶がある。今見ると特徴を写し込んでいないとか、花や葉のアップが少ないなど不満が多いが、写真を見るたびに当時の記憶が蘇ってくる。
     ヤマブキショウマの変種で岩手県早池峰山の固有種、全体に小型、果実時にも小花柄が直立し、果実(袋果)が上を向くという特徴がある。

    同じ科の仲間の花
花 葉