ナガバモミジイチゴ(長葉紅葉苺)

Rubus palmatus var. palmatus


ナガバモミジイチゴ

  • 科名・属名 : バラ科 キイチゴ属

  • 特徴 :
     高さ2m程度の落葉低木。
     枝は無毛で刺が多い。
     葉は互生し、長卵形〜狭卵形で長さ3〜7cm、切れ込みがないか、中部以下で3〜5裂するものなど変化が多く、中裂片は長くて尖り、側裂片は3角形で短い。両面とも脈沿いに毛があり、縁には重鋸歯がある。
     花は下向きに咲き、白色で径約3cm。花弁は5個で楕円形〜長楕円形。
     果実は球形で径1〜1.5cm、橙黄色に熟する。

  • 分布・生育地 :
     本州(中部地方以西)〜九州 (国外:日本固有)
     山野の林縁

  • 花期 :  3〜5月

  • 撮影月日・場所 :
     2012年4月13日  徳島県名西郡
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花、下左・葉    同  上
     下右・果実 2015年5月16日  兵庫県たつの市

  • 撮影記 :
     本州中部を境にして、西にこの花が東にモミジイチゴがほぼ住み分けている。
     ナガバ(長葉)の名がつくように、ほぼ同程度に葉が5(3)裂するモミジイイチゴに比べ、単葉か3裂しても真ん中の裂片がごく長いのが特徴である。
     西日本の山野の日当りのいい林縁にごく普通に見られため、その気にならないとなかなかカメラを向ける気にならない花である。
     私も住んだこともあるし、数え切れないくらい花の時期に見かけていたのに、恥ずかしいことに今日まで撮影できたいなかった。

  • 葉

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花

果実