オクチョウジザクラ(奥丁字桜)

Prunus apetata var. pilosa


オクチョウジザクラ

  • 科名・属名 : バラ科 サクラ属
     注.APG分類では、サクラ属で学名は(Cerasus)

  • 特徴 :
     高さ3〜5mの落葉低木〜小高木。
     幹は株で枝分かれし、樹皮は紫褐色で横に長い皮目がある。
     葉は互生、葉身は倒卵形〜倒卵状楕円形、長さ2,5〜7.5cm、幅1.5〜5cm。先は長く尖り、基部は円形〜切形、縁には欠刻状の重鋸歯があり、先は円みを帯びる。葉の毛はやや少ない。葉柄はやや長く、開出毛が多い。
     花は葉の展開前か展開と同時に開き、前年枝の葉腋に1〜3個、下向きに咲く。花は白色〜淡紅色、系1.8〜2.4cmで、チョウジザクラより大きい。花柱は普通無毛。萼筒は長さ8〜10mmと長く、基部は膨らまず、萼片の縁は全縁。
     果実(核果)は球形で径約8mm、6〜7月に黒熟する。

  • 分布・生育地 :
     本州(東北〜北陸の日本海側) (国外:日本固有)
     山地

  • 花期 :  4〜5月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 1997年3月29日  新潟県岩船郡
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     下・花序    同  上

  • 撮影記 :
     春先の新潟県はオオミスミソウの撮影で何度も出かけた。
     雪が溶けた雑木林の斜面、押し固められた落ち葉の上に赤や青紫、白のオオミスミソウの花が点々と咲き、色違いを見つけては時間を忘れるほどだった。
     地面の上ばかりに気をとられていたが、ふと見上げるとこの桜が咲いていた。まだ咲き初めで、チョウジザクラのイメージがぴったりする花だった。
     母種のチョウジザクラとは、分布域が日本海側と異なるほか、花が大きい、全体に毛が少ない、花柱が無毛であるなどの違いがある。

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花序