シロヤマブキ(白山吹)

Rhodotypos scandens


シロヤマブキ

  • 科名・属名 : バラ科 シロヤマブキ属

  • 特徴 :
     高さ1〜2mの落葉小低木。
     葉は対生し、卵形で長さ5〜10cm、幅2〜5cm。鋭尖頭で基部は円形から少し心形、縁には鋭い重鋸歯がある。葉脈はへこんで脈が目立ち、裏面には軟毛が多い。葉柄は長さ2〜5mm。
     花は側枝の先端に1個つき、白色で径3〜4cm。花弁は4個、広楕円形で長さ1.3〜1.8mm。萼や花柄には白い軟毛がある。
     果実(痩果)は楕円形で長さ4〜7mm、黒色で光沢があり、4個集まってつく。

  • 分布・生育地 :
     本州(中国地方、福井県) (国外:朝鮮(南部)、中国(中部))
     落葉広葉樹の林内、林縁

  • 花期 :  5月

  • 撮影月日・場所 :
     2004年5月2日  広島県庄原市
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花    同  上
     下左・果実 2016年5月28日  広島県帝釈峡
     下右・葉    同  上

  • 撮影記 :
     和名はシロヤマブキのためヤマブキの白花のような感じがするが、属も異なる別種である。
     公園や庭に植えられているので目にすることが多いが、自生地は限られている。
     花期はGWの頃で、広島県東北部の自生地では、ヤマブキと一緒に咲き、白と黄色のコントラストが綺麗だった。
     ここは観光地になっていて人も多いが、草本と違って掘り取りにくいことから、多くはないものの点々と白い花が見られた。
     別の機会に果実を写した。写真は未熟果であるが、奥に熟した黒色の果実が写り込んでいる。

  • 葉

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花

未熟果