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- 科名・属名 : バラ科 サクラ属
注.APG分類ではウワミズザクラ属、学名は(Padus ssiori)
- 特徴 :
高さ10〜20mの落葉高木。
幹の径は30〜40cmになり、樹皮は灰褐色〜やや紫色を帯びた淡褐色、老樹になると縦に裂け目が入る。
葉は互生し、葉身は倒卵状長楕円形〜長楕円形、長さ8〜13cm、幅3〜7cm。先は尾状に尖り、基部は心形、縁には先が芒状か刺状になる鋭い鋸歯がある。表面は深緑色、裏面は淡緑色で脈腋に毛があるほかは無毛。葉柄は長さ2〜4cm。
花は葉の展開後に咲き、側枝の頂に長さ20〜25cmの枝に総状花序となり、花序の長さは10〜15cmで多数の花をつける。花序枝は下部に3〜5個の葉がつく。花は径7〜10mm、花弁は5個、白色、円形で長さ4〜5mm、花時には平開する。萼筒は杯形、長さ約3mm、内側の基部には軟毛が生え、萼裂片の縁には腺毛状の鋸歯がある。
果実(核果)は卵状球形、長さ7〜10mm、径約8mm、暗紅色〜黒色に熟す。
- 分布・生育地 :
北海道〜本州(中、北部) (国外:中国(東北部)、ウスリー、サハリン、千島列島) 川沿い、谷間
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2008年5月11日 新潟県柏崎市 中・全体2 2005年6月26日 岩手県早池峰山 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 下・花 2008年5月11日 新潟県柏崎市
- 撮影記 :
ブラシ状の花を咲かせ、花をつける側枝に葉をつけることからウワミズザクラによく似ているが、葉の腺が葉柄の上部にあることや、葉の基部が心形になることなどが異なる。
分布も本種の方がより北部に分布し、北海道には特に多いようだが、樹木にあまり興味のない頃の出合いだったのでウワミズザクラかと思いしっかりした撮影をしてこなかった。
今回写真を拡大して本種と同定したが微妙で、今後葉の腺などの違いについて現地でしっかり確認し、自信を持ってアップできる写真を撮影したいと思っている。
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