タチテンノウメ(立天の梅)

Osteomeles schwerinae


タチテンノウメ

  • 科名・属名
  • : バラ科 テンノウメ属

  • 特徴

  •  高さ約1.5mの常緑〜半常緑低木。
     幹は斜上し、若枝のときは白色の軟毛が密生する。
     葉は長さ2〜4cmの奇数羽状複葉、小葉は対生し6〜16対、線状楕円形〜狭倒卵形で、長さ5〜10mm、幅1.5〜3mm。先は鋭頭で光沢があり、表面は無毛か灰白色の毛を散生し、裏面は軟毛を密生または散生する。
     花は散房花序で頂生し、白色で径約1cm。
     果実(梨果)は球形で、径約6mm、黒紫色に熟す。

  • 分布・生育地

  •  小笠原諸島   乾燥した岩石地

  • 花期
  • : 3〜4月

  • 撮影月日・場所

  •  2011年6月24日  東京都小笠原諸島

  • 撮影記

  •  小笠原列島の乾いた岩場の上では比較的よく見かける花である。
     沖縄などに分布するテンノウメによく似た植物であるが、小葉の数が多く細いこと、樹形は斜上すること、海岸でなく山地の岩場に生えることなどが異なっている。
     小笠原には、さらにシラゲテンノメというよく似た花があり、匍匐性で小葉の数が少なく葉が円いなどの特徴があるようだ。
     訪れたのが6月末で花期ではなかったためか、蕾を見つけたものの開花せずに萎んでしまった。

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