ツルキジムシロ(蔓雉蓆)

Potentilla stolonifera


ツルキジムシロ1


  • 科名・属名 : バラ科 キジムシロ属

  • 特徴 :
     草丈10〜20cmの多年草。
     根茎は短く直立、2〜14本の匐枝を出し、匐枝は長いものでは40cmになり、疎らに少数の葉をつける。
     葉は羽状複葉で5〜9小葉からなり、小葉は倒卵形、長さ2〜6cm、幅1〜3cm、先端の3個は基部のものより大きい。先は鈍頭〜円頭、基部はくさび形、縁は鋸歯縁、両面に開出する軟毛がはえる。葉柄は長さ1〜10cm。
     花は集散花序となって1〜5個つき、径1.3〜1.7cm。花弁は黄色で5個、倒心形で先は凹頭、長さ6〜8mm、幅4〜7mm。萼片は長楕円形で外側に毛が生える。
     果実(痩果)は長楕円状卵形、シワがあり、無毛。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州 (国外:韓国(済州島)、中国?、カムチャッカ、千島列島、サハリン
     山地の明るい草地、林下

  • 花期 : 4〜7月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体12005年5月21日  滋賀県伊吹山
     中上・全体1 2024年5月15日  山梨県南都留郡
     中下・全体2 2016年4月15日  宮崎県えびの高原
     (上、中上、中下は拡大写真あり、写真をクリック)
     左下・花    同  上
     右下・葉 2021年5月3日  鹿児島県霧島

  • 撮影記 :
     キジムシロによく似ていて、長い匐枝を出すところが違いである。
     伊吹山の山頂付近で見かけたこの花も、キジムシロと思って記録程度に撮っていただけだったが、ルーペでみると匐枝のあるのがわかり本種と判断した。
     その後、宮崎県のえびの高原でしっかり確認して撮影した。

  • 葉

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花