ヤブヘビイチゴ(藪蛇苺)

Duvhesnea indica


ヤブヘビイチゴ1

  • 科名・属名
  • : バラ科 ヘビイチゴ属

  • 特徴

  •  草丈10〜15cmの多年草。
     茎は地を這って伸びる。
     葉は3小葉からなり、小葉は卵形〜倒卵形で、長さ3〜7cm。濃緑色で光沢があり、縁には欠刻状の重鋸歯がある。側小葉は時に2浅裂する。
     花は頂生し1個つき、黄色で径約2cm。萼片と副萼片があり、萼片は狭卵形で尖り、副萼片は萼片より大きく、粗い鋸歯がある。
     果実(そう果)は滑らかで光沢がある。

  • 分布・生育地

  •  本州(関東地方以西)〜沖縄
     半日陰

  • 花期
  • : 4〜6月

  • 撮影月日・場所

  •  2008年5月6日 東京都八王子市
     中 2008年6月1日 三重県三重郡
     下  同 上

  • 撮影記

  •  日陰で小さな花を咲かせるこの花、ヘビイチゴとよく似ていて、花の時期では見分けにくい。ヘビイチゴに比べると葉の緑色が濃く、あまり群生しないような気がする。
     果実(そう果)になると、いかにも美味しそうな瑞々しい実がつき、そう果に皺がないので、比較するとヘビイチゴとの違いはよくわかる。
       ただ、パッとしない花だけに、先を急ぐ旅では撮り逃してしまうことの多い花だ。出会った時には面倒くさがらずカメラに収めておいた方がいい。

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ヤブヘビイチゴ2

果実