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- 科名・属名 :
ベンケイソウ科 ムラサキベンケイソウ属
- 特徴 :
草丈30〜100cmの多年草。
根茎は肥厚する。
茎は直立し、帯白緑色でしばしば赤紫色の斑点を密生する。
葉は互生または対生、葉身は楕円状卵形〜楕円形、長さ6〜10cm、幅2〜4cm。先は鈍頭、基部は鋭形で、縁には全縁か低い鋸歯がある。帯白緑色で僅かに紅色を帯び、短い柄がある。
花序は茎頂に散房状につき、半球形。花弁は淡紅色〜紅色、楕円状披針形で鈍頭、長さ5〜6mm。雄しべは2輪で普通10個。裂開前の葯は濃赤紫色。蜜腺は広線形、長さ約0.8mm。雌しべは直立し、長さ約5mm。子房の基部は漸尖形。花柱は長さ約1mm、子房より短い。
- 分布・生育地 :
本州(中・北部)、九州 (国外:中国) 山地の草原や明るい林下
- 花期 : 9〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1997年8月23日 長野県霧ケ峰 中・全体2 2010年9月4日 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 1997年8月23日 同 上 右下・葉 2010年9月4日 同 上
- 撮影記 :
長野県霧ヶ峰の草原に咲くと聞き、夏休みも終わる頃、遅い家族旅行を兼ねて出かけてみた。
高原はマツムシソウが咲き始めすっかり秋の装い。下界はまだ30度を越え残暑が厳しいものの、ここは吹き渡る風は心地よい秋の風だ。
お目当てのこの花はまだ咲き初めで、豪華さにはまだまだであったが、観光客も足を伸ばさない奥まった草原は自分だけの静かな世界だった。

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