エッチュウミセバヤ(越中見せば哉)

Hylotelephium sieboldii var. ettyuense


エッチュウミセバヤ1

  • 科名・属名 :
     ベンケイソウ科 ムラサキベンケイソウ属

  • 特徴 :
     草丈30〜50cmの多年草。
     根茎は不定形。
     茎は水平〜下垂し、普通紅色となる。
     葉は対生時に3輪生、葉身は卵形〜広卵形、長さ1.5〜2cm。ほぼ全縁か疎らに低く円い鋸歯があり、紅色を帯びる。葉柄はごく短い。
     花は複散房花序で半球形になる。花弁は5個、淡紅色〜紅色、楕円形〜倒披針形で鋭頭、長さ約4mm。萼裂片は三角状卵形、長さ約1mm。雄しべは10個、花弁より色が濃く、裂開前の葯は濃赤紫色。
     果実(刮ハ)は微小な種子が多数入る。

  • 分布・生育地 :
     本州(富山県) (国外:日本固有)
     岩壁

  • 花期 :   10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2021年10月6日  富山県1
     中上・全体2    同  上2
     中下・全体3    同  上1
     (上、中上、中下は拡大写真あり、写真をクリック)
     左下・花、右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     北陸・富山県に自生すると知っていたが、園芸目的で採取され、自生の花を見るのは難しいと思っていた。
     情報を得て運良く出会えた花は、沢沿いの急な岩壁に張り付いて咲いていた。
     沢を渡れば手の届きそうな場所に咲いていたが、前日からの雨で沢は増水していて近づくことは難しく、望遠で撮影した。
     移動した別の場所でも岩壁にぶら下がっていたが、ここも高い場所で触ることはできなかった。
     小豆島にあるミセバヤと変種関係にあり、葉が対生(時に3輪生もあるが)し、葉身が卵形〜広卵形、ごく短い柄がある、花序は半球形になることなどが異なっている。

  • 葉

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花