ゲンカイイワレンゲ(玄海岩蓮華)Orostachys genkaiensis |
|
草丈10〜30cmの多年草。 アオノイワレンゲに似ているが全体の大型で、ロゼット状の葉は扁平、倒卵状披針形〜楕円形、緑色で帯粉しない。 花はロゼットの中心から花茎を伸ばし、多数の花を密につける。花弁は白色、裂開前の葯は赤紫色。 九州(北部) 海岸の岩上 2004年11月13日 福岡県 アップ 同上 北部九州の海岸の岩場に生える、全体に草姿が大きいアオノイワレンゲを変種扱いする考え方があり、その説に従った。 産地が限られているこの花に出会いたく、現地の花仲間にお願いした。 暖かい日が多く開花遅れが心配であったものの、見上げる海岸の岩肌には行儀よくこの花が並び、いくつかは遠目にも白く見え、開花していることがわかった。 近寄ってみると暗紅色の葯がはっきり見え、この花のためだけに日帰りでやってきた撮影行の疲れも吹っ飛んだ。 潮の引いた海岸には、東日本では見られないハマサジやフクドなどが咲き残り、多くの収穫に晩秋の潮風にさらされた身体もすっかり温かくなった。 同じ科の仲間の花 |