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- 科名・属名 : ベンケイソウ科 イワレンゲ属
注.APG分類では、学名(O. malavopylla var. malavopylla)
- 特徴 :
草丈10〜20cmの多年草。
アオノイワレンゲの変種でよく似ている。
全体に大型で、ロゼットは径10cmになり、根出葉は長楕円形〜長楕円状さじ形、長さ1.5〜10cm、幅1〜3cm。鈍頭〜円頭、全縁。花茎の葉は、さじ形〜狭倒卵形で密生し、長さ約1.5cm、幅1〜1.5cm。円頭、緑色で帯粉せず、無柄。
花はロゼットの中心から花茎を伸ばし、多数の花を密につける。花弁は白色、裂開前の葯は赤紫色。
- 分布・生育地 :
九州(北部)、対馬) (国外:朝鮮、中国(東北部)、ロシア(沿海州、サハリン)の日本海沿岸地域) 海岸の岩上
- 花期 : 11月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2004年11月13日 福岡県北九州市 中・全体2、以下全て 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
北部九州の海岸の岩場に生える、全体に草姿が大きいアオノイワレンゲを変種扱いする考え方があり、その説に従った。
産地が限られているこの花に出会いたく、現地の花仲間にお願いした。
暖かい日が多く開花遅れが心配であったものの、見上げる海岸の岩肌には行儀よくこの花が並び、いくつかは遠目にも白く見え、開花していることがわかった。
近寄ってみると暗紅色の葯がはっきり見え、この花のためだけに日帰りでやってきた撮影行の疲れも吹っ飛んだ。
潮の引いた海岸には、東日本では見られないハマサジやフクドなどが咲き残り、多くの収穫に晩秋の潮風にさらされた身体もすっかり温かくなった。

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