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- 科名・属名 : ベンケイソウ科 マンネングサ属
- 特徴 :
草丈8〜20cmの多年草。
小さなロゼットを作って越冬する。
花茎は基部が這って分枝する。
葉は対生、葉身は倒卵形〜さじ形、長さ7〜10mm、幅3〜6mm。先は円く基部は柄状になる。
花は茎頂に集散状につき、黄色の花をつける。花弁は5個、やや疎らにつき、針状〜針状披針形、長さ4〜5mm、鋭頭で基部はわずかに合生し、花時は平開する。萼は広線形〜さじ形線形、長さ約2mm、やや大小があり、円頭で基部は合生し、短い萼筒となるが、基部にごく短い距がある。雄しべは花弁よりわずかに短い。裂開前の葯は赤色。蜜腺は広線形、長さ約0.5mm、乳白色で、基部は1mmほど合生する。花柱は長さ約1mm。
果時に子房が熟すと各心皮の腹側が膨れ、斜開する。種子は楕円形、長さ約0.7mm、種皮は褐色で微細な凹凸がある。
- 分布・生育地 :
本州〜九州 (国外:日本固有) 山地の岩場や石垣上
- 花期 : 6〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1994年7月24日 群馬県妙義山 中上・全体2 同 上 中下・全体3 2021年11月3日 茨城県常陸太田市 (上、中上、中下は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花、右下・葉 同 上
- 撮影記 :
妙義山は岩場の連続する奇岩の山である。
人に厳しい環境は、植物にも厳しいらしく、この山に適応するため変化した多くの固有種が見られる。
この日も、ミョウギカラマツなどの撮影に出かけた。
急な登りでふと見上げた岩上に黄色のこの花が満開だった。
葉が倒卵形〜さじ形で、花茎の葉が対生することなどが特徴となっている。
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