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- 科名・属名 : ボロボロノキ科 ボロボロノキ属
- 特徴 :
高さ4〜10mの落葉小高木。
枝はもろくて折れやすく、若枝は紫黄色を帯び無毛、2年枝は灰白色で広楕円形の皮目がこぶ状につく。
葉は互生、葉身は卵形〜長卵形、長さ3〜8cm、幅2〜4cm。先は尾状に鋭く尖り、基部は鋭形で葉柄に流れ、全縁。質は柔らかくてやや厚く、両面とも無毛。葉柄は長さ3〜5mm。
花は新枝の葉腋から長さ3〜5cmの穂状花序を出し、3〜4個ずつつける。花冠は黄白色〜白色、筒形で長さ6〜8mm、先は4〜5裂して反り返り、芳香がある。雄しべは4〜5個、花筒の上部につき、花糸はごく短い。萼状の苞は長さ約2mm。
果実は萼が肉質になって果実の外側を包み、核果状、長球形〜楕円形で長さ約8mm、6月頃、赤熟〜黒熟する。
- 分布・生育地 :
九州、沖縄 (国外:中国(中南部)、台湾、東南アジア) 山地の常緑樹林内
- 花期 : (1〜)3〜4(〜5)月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2014年1月20日 沖縄県うるま市 中上・全体2 2014年5月5日 佐賀県西松浦郡 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花 2014年1月20日 沖縄県うるま市 中下・果実1 2013年6月2日 佐賀県西松浦郡 左下・果実2 2018年6月15日 同 上 右上・葉1 2013年6月2日 同 上 右下・葉2 2014年1月20日 沖縄県うるま市
- 撮影記 :
小さな鐘形の花を花序にいくつかずつつける可愛い花である。
なのに和名はボロボロノキとややかわいそうな名がつけられている。由来は枝がもろく折れやすいことからつけられているとのことだが。
最初に出会ったのは佐賀県の山中、赤い果実が印象的だった。
調べるとスズランに似た可愛い花を咲かせるようで、是非出会いたいと思っていたところ、真冬の沖縄の山中で出会った。
予想通り可愛い花だったが、本州の4月頃の花期に比べるとびっくりするほど早かった。
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