ヒイラギヤブカラシ(柊藪枯)

Cayratia tenuifolia


ヒイラギヤブカラシ

  • 科名・属名 : ブドウ科 ヤブカラシ属

  • 特徴 :
     つる性の多年草。
     葉は互生し、鳥足状の5〜7小葉からなり、頂小葉は卵形で長さ6〜8cm。先は尖り、縁には波状の鋸歯がある。側小葉は頂小葉より小さい。
     花は扁平な集散花序となり、4個の花弁が側部でついた僧帽状で、径約3mm。雌しべを囲む花盤は黄色。
     果実(液果)は球形でだるま形に括れ、黒熟する。<

  • 分布・生育地 :
     本州(近畿地方)、九州〜沖縄 (国外:韓国(済州島)、中国(南部)、台湾、東南アジア
     道端、畑、荒地

  • 花期 :   5〜10月?

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2012年9月1日  沖縄県西表島
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中上・花序    同  上
     中下・花 2019年5月8日    同  上
     左下・果実 2012年9月1日    同  上
     右下・葉 2011年5月24日    同  上

  • 撮影記 :
     本土にごく普通に分布するヤブカラシは沖縄では稀で、多くは本種のようである。
     違いは、花盤がヤブカラシでは橙色であるのに対し、この花は黄色なので花を見ればわかる。他にも小葉が短く、鋸歯が粗いことなどが違いとされている。
     手持ちの図鑑に詳細が出ていないのでネットで検索したところ、沖縄ではサトウキビ畑の害草として問題になっているようである。
     西表島では畑よりも道端の林縁に絡み付いているのが散見された。

  • 葉

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花序

花

果実