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- 科名・属名 : グミ科 グミ属
- 特徴 :
高さ2〜4mの落葉低木。
樹皮は黒褐色、本年枝には褐色〜赤褐色の鱗状毛が密生する。
葉は互生、葉身は楕円形〜長楕円形、長さ3〜8cm、幅1〜3cm。先は鈍頭、基部はくさび形、縁は全縁で少し波打つ。表面は若いうちは星状毛があるが後に脱落、裏面は銀色の鱗状毛が密生し、褐色の鱗状毛が混じる。葉柄は長さ5〜10mm。
花は葉腋に1〜3個垂れ下がってつき、淡黄褐色。萼筒は円筒形で子房の上部に括れがあり、長さ7〜8mm、幅2〜3mm、先は4裂し、裂片は大きい。
果実(偽果)は長楕円形、長さ1.5〜2cm、6〜7月に紅熟する。
- 分布・生育地 :
北海道(渡島半島)、本州(近畿地方以北の日本海側、愛知県までの太平洋側)
- 花期 : 4〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体(植栽・参考) 2016年4月18日 神奈川県川崎市 中・花(植栽・参考) 同 上 中下・果実1 2018年6月8日 新潟県南魚沼市 (上、中下は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・果実2、右上・葉表(星状毛)、右下・葉裏(鱗状毛) 同 上
- 撮影記 :
コシジシモツケソウを探しに訪れた新潟県の山、急な斜面を登っていくと蕾は見つけたものの開花にはまだしばらくかかりそうだった。
ちょっとガッカリして戻る途中、真赤に熟したグミの実を見つけた。
日本海側なのでひょっとしたらと葉表の鱗片をルーペで見ると、星状毛が点在していて本種であることが確認できた。
分布域でない関東辺りの太平洋側でも、庭木として植えられているものが多いようだ。
事実、花の写真は川崎市の自然公園に咲いていたもので、自生のように見えたが葉表の星状毛から本種(植栽)とわかった。自生の花の写真がまだ撮影できていないので参考にアップした。
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