オヒルギ(雄漂木)

Bruguiera gymnorhiza



  • 科名・属名
  • : ヒルギ科 オヒルギ属

  • 特徴

  •  高さ8〜25mの常緑高木。
     幹は真っ直ぐ伸び、支柱根は少なくて短い。地中の根から多くの湾曲した膝のような呼吸根を水面上に出す。
     葉は対生し、長楕円形で長さ6〜12cm、幅3.5〜5cm。質は厚い革質で光沢があり、先は尖り、基部は広いくさび形、全縁で無毛。葉柄は長さ3〜5cm。
     花は葉腋1個下向きにつき、径約3cm。肉質で赤色の萼筒が目立ち(別名の由来)、先端は8〜12裂し、裂片は櫛の歯条。花弁は8〜12個、淡黄白色〜淡黄緑色で倒披針形、先は2浅裂し萼片より短く、長さ13〜15mm、
     果実は下垂し、卵形〜円錐形で長さ2〜3cm。種子(胎生種子)は樹上で発芽し、胚軸は根棒状で長さ15〜20cm、径1.5〜2cm。
     別名 アカバナヒルギ

  • 分布・生育地

  •  九州(奄美大島以南)〜沖縄
     海岸や河口の湿地、泥地

  • 花期
  • : 5〜6月

  • 撮影月日・場所

  •  2007年3月19日 沖縄県西表島
     中上・花 2012年9月1日   同 上
     中下・果実 2007年3月19日   同 上
     左下・葉 2012年9月1日   同 上
     下右・呼吸根 2012年9月1日   同 上

  • 撮影記

  •  日本のマングローブ林を形成する7種の樹の1種で、よくメヒルギなどともに生え、マングローブ林を代表する樹である。
     メヒルギとの違いは、葉先が尖ること、萼筒が赤くて果実期にも反り返らないこと、花弁の色が淡黄白〜淡黄緑色になること、膝のような呼吸根を出すことなどが異なり、見慣れればすぐに区別できる。
     西表島などでは川を遡行するツアーがあり、川の両側に茂るマングローブ林の間を観光船が行くが、マングローブ林に海水が入り込み、潮が根元を洗う様子はとても日本の景色とは思えない。
     ただ、泥中に伸びた根は浅く、観光船の起こす波で根元が洗われて倒木となるのを見ると悲しい思いにさせられる。



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