ヒメビシ(姫菱)

Trapa incisa


ヒメビシ

  • 科名・属名
  • : ヒシ科 ヒシ属

  • 特徴

  •  水面に浮かぶ1年草。
     ヒシによく似ているが、全体に小さい。
     浮水葉は放射状に伸びて水面に浮かび、広卵状菱形で長さ、幅とも2〜4cm。上部の縁には粗い鋸歯があり、裏面の脈上にまばらに毛があり、葉柄の中央部は紡錘状に膨らみ、浮袋の役目を果たす。
     花は白色時に紅色を帯び、径6〜8mm。
     果実は平らな倒三角形で、4個の萼が全て刺に変化し、刺と刺の間は2〜3cm。

  • 分布・生育地

  •  北海道〜九州  池や沼

  • 花期
  • : 7〜10月

  • 撮影月日・場所

  •  1993年8月15日 静岡県磐田市
     下・花   同 上

  • 撮影記

  •  ヒシを一回り小振りにしたような植物で、果実の刺が2個でなく4個あることが違いである。
     その意味では果実の写真がないと生態写真としては不十分であるが、まだ果実の撮影に至っていない。
     静岡県で撮影したのこの花も、翌年果実を撮影に出かけた時には消えていた。浮水の1年草は難しい。

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花