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- 科名・属名 : ヒユ科 イノコズチ属
- 特徴 :
草丈50〜100cmの多年草。
茎はまばらに分枝し、高い節があり、少し毛がある。
葉は対生し、葉身は長楕円形〜倒卵状長楕円形、長さ5〜15cm。先は鋭尖頭で基部は円形、縁は波打たない。質は薄くて光沢がなく、表面に疎らに毛がある。
花は茎頂や枝先に長さ10〜20cmのややまばらな穂状花序となり、花時には開出し、花は緑色。花被片は5個、線状披針形で鋭尖頭、長さ4〜5mm。苞は卵状三角形で小形、膜質で花後も残る。小苞は狭披針形で花とともに落ち、基部に耳状の丸い付属片がある。
果実(胞果)は、軸に下向きに圧着し、長楕円形で長さ約2.5mm、花被片に包まれる。
別名 ヒカゲノイノコズチ
- 分布・生育地 :
北海道(南部)〜九州 (国外:朝鮮、中国(中部)、台湾) 山野の木陰や竹やぶ
- 花期 : 8〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1997年9月28日 東京都八王子市 中上・全体2 2010年8月8日 東京都高尾山 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 同 上 左下・果実 2017年10月8日 神奈川県川崎市 右上・葉 2017年9月13日 同 上 右下・葉裏 2017年10月8日 東京都八王子市
- 撮影記 :
ヒナタイノコヅチに対し、木陰などでよく見かけるのがこの花だ。
葉はヒナタのように厚くなく、薄くて縁が波打つこともない。花もやや疎らにつくという違いがある。
これまでまともに撮影してこなかったが、ヒユ科をアップした際まともなカットがないことに気づき、近くの高尾山で撮影した。
道端で花のアップの写真を撮っていると、どんな珍しい物を撮影しているのかと、登山客から何度も尋ねられた。
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