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- 科名・属名 : ヒユ科 イソフサギ属
- 特徴 :
草丈2〜5cmの多年草。
茎はよく分枝して這い広がる。
葉は対生し、へら状倒卵形で、長さ4〜8mm。質は厚くて光沢があり、先は鈍頭。
花は葉腋につき、短い穂状となり、淡紅色で丸く集まってつく。苞は1個、小苞は2個、卵形、膜質で花被片の長さの約半分。花被片は5個、楕円形で鈍頭、中央部以下は癒合し、長さ3〜3.5mm。花床は海綿質で著しく膨らみ、扁球形。
果実(胞果)は球形で花後も残る花被片に包まれたまま、花床とともに落ちる。
花の淡黄色のののがあり、
●キバナイソフサギ(f. luteus)という。
- 分布・生育地 :
本州(和歌山県)、九州(薩摩半島)以南〜沖縄 (国外:台湾) 海岸の岩上
- 花期 : 7〜11月
- 撮影月日・場所 :
2008年10月5日 鹿児島県屋久島 中 2007年11月17日 沖縄県西表島 上は拡大写真あり(写真をクリック) 左下 2015年10月9日 沖縄県糸満市 右下・花 同 上
- 撮影記 :
海の荒れる日には潮を被りそうな岩場、岩を覆うかのようにこの花が生えている。磯塞ぎとはよくいったものだ。
びっしり重なり合う海岸植物独特の厚い緑の葉と赤い花はよく目立つ。目を近づけると、重なり合った赤い花の先が少し開き、黄色のシベが見える。
群生して生えていることが多く、鹿児島県以南の海岸の岩場で目にすることができるが、屋久島の海岸で見たこの花の群落は見事のものだった。
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