ムラサキノコズチ(紫猪子槌)

Achyranthes aaspera var. rubrofusca


ムラサキノコズチ

  • 科名・属名
  • : ヒユ科 イノコズチ属

  • 特徴

  •  草丈50〜100cmの多年草。
     茎は四角形で、直立または斜上し、紅色を帯び、節部は膨らみ、無毛。
     葉は対生し、卵状楕円形〜楕円形で、長さ10cm程度。質は薄く、先は尖り、乾くと褐変する。
     花穂は茎頂や葉腋から長さ30cm以下の穂状花序を伸ばし、淡緑色の花をつける。
     胞果は花被片に包まれ、外側の小苞が針形で先は外反し、衣服や動物につく。

  • 分布・生育地

  •  沖縄  海岸近くの林縁、道路端

  • 花期
  • : 12〜5月?

  • 撮影月日・場所

  •  2005年4月22日 沖縄県与那国島
     下・花穂 2009年2月20日 沖縄県西表島
     下は拡大写真あり(写真をクリック)

  • 撮影記

  •  「琉球植物誌」のイノコズチ属を見ると、南西諸島に分布しているのは、ケイノコズチ、本種、モンパノイノコズチ、ハチジョウイノコズチなど、見慣れぬ仲間が並んでいる。
     現地を訪れた際、そのつもりで地味なこの仲間を撮影したが、同定の根拠自身が難しくよくわからないことが多い。
     この花は同行者から本種だと教えられ撮影した。茎が紫色であるのが印象に残った。それだけが同定の根拠ではないらしいが。
     後日開花している状態も撮影したが、緑色の5弁に淡紫色のシベが映え、思いもかけず綺麗な花だった。

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花穂