- 科名・属名 ： フウロソウ科 フウロソウ属
- 特徴 ：
草丈３０〜８０ｃｍの多年草または１年草。
主根は肥大する。茎はよく分枝して基部は倒伏し、茎と葉柄には下向きの毛がある。
根出葉は花時には枯れるかあってもわずか。茎葉の葉身は円形〜腎形、幅２〜８ｃｍ、下部のものは５深裂、上部のものは３深裂し、裂片は狭菱形で粗い鋸歯がある。表面と裏面脈上に細かい伏毛がある。葉柄は下部で長さ８ｃｍ、上部では無柄。
花は茎頂や枝先に１個稀に２個つけ、白色〜淡紅色で、径約１ｃｍ。花序柄と花柄に下向きの伏毛が密生する。花弁の先は少しへこむ。雄しべは１０個、雌しべは長さ約３ｍｍ。萼片は舟形で先は芒状に尖り、長さ約４ｍｍ、外側の脈上に開出毛が疎らに生える。
果実は分離果、分果は５個、長さ約１．５ｃｍ、果体には開出毛と短毛があり、嘴に短毛がある。 - 分布・生育地 ：
北海道〜本州（青森県） （国外：朝鮮、中国、サハリン、シベリア〜ヨーロッパ）
原野の草地 - 花期 ： ７〜９月
- 撮影月日・場所 ：
上・全体１ 1990年8月5日 北海道根室市
中・全体２ 1999年7月11日 北海道ワッカ原生花園
(上、中は拡大写真あり、写真をクリック）
左下・花 1983年7月20日 北海道礼文島
右下・葉 1990年8月5日 北海道根室市 - 撮影記 ：
ゲンノショウコによく似た花で、ゲンノショウコが１茎に２花つけるのに対し、本種は普通１花しかつけない。
また、茎や葉柄に開出毛はなく下向きの毛があり、葉の裂片の切れ込みも深く鋭い。
北海道を中心に分布していてそれまで目にしたことがなかったが、根室市の海岸草原などで出会った。
同じ科の仲間の花
