- 科名・属名 ： フウロソウ科 フウロソウ属
- 特徴 ：
草丈６０〜８０ｃｍの多年草。
茎や葉柄に下向きの伏毛がある。
根出葉は花時には枯れるかあってもわずか。茎葉の葉身は円形〜腎形、幅７〜１０ｃｍ、基部まで掌状に５深裂し、裂片は菱形でさらに２〜３回深裂する。表面と裏面全体に伏毛がある。葉柄は下部で長さ約１５ｃｍ、上部では無柄。托葉は三角形、やや草質で褐色、長さ約８ｍｍ、合生する。
花は茎頂や枝先に２個ずつつき、鮮やかな濃紅紫色で、径３〜４ｃｍ。花序柄や花柄に下向きの伏毛が密生する。花弁の濃色の脈が目立ち、下部の脈上には白い軟毛が疎らに生え、基部の縁には特に白毛が密生する。雄しべは１０個、基部に白い毛があり、葯は青紫色。雌しべは長さ約１ｃｍ。花柱分枝は長さ約６ｍｍ。萼は舟形、萼片は披針形で先が芒状に尖り、長さ約１ｃｍ、花弁より少し短い。
果実は分離果、５個の分果があり、分果は長さ約３ｃｍ、果体の基部と背面には開出毛があり、全体と嘴に伏毛がある。
アサマフウロとは変種関係にあり、この花では葉の裏面全体に細い伏毛があることが異なる。 - 分布・生育地 ：
九州（九重・阿蘇山系） （国外：日本固有）
湿った草地 - 花期 ： ８〜９月
- 撮影月日・場所 ：
上・全体１ 2006年9月8日 大分県大分郡
中・全体２、以下全て 同 上
(上、中は拡大写真あり、写真をクリック） - 撮影記 ：
十数年ぶりに訪れた大分県のある湿地。以前とは違い土地勘もあるのでこの花の生育地に向かった。
前に来たときは１〜２花つけた株がわずかにあっただけだったが、今回は賑やかな出迎えだった。濃い赤紫色は相変わらず印象的だった。
余裕があると見つかる花も増えてくる。前回は気がつかない花をいくつも見つけた。
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