ヤクシマフウロ(屋久島風露)

Geranium shikokianum var. yoshiianum


ヤクシマフウロ1

  • 科名・属名 : フウロソウ科 フウロソウ属

  • 特徴 :
     草丈15〜20cmの多年草。
     茎には葉柄とともに開出または下向きの長い毛がある。
     根出葉は花時には枯れるかあっても少ない。茎葉の葉身は円形〜腎形、幅1〜2cm、掌状に5中〜深裂し、裂片は菱状卵形で、縁には不揃いの大きい鋸歯がある。表面、裏面脈上には粗い毛がある。托葉は膜質で褐色、合生して広卵形。
     花は茎頂や枝先に2個ずつつき、紅紫色で、径約2cm。花序柄や花柄には開出または下向きの長毛が密生する。花弁は紅紫色の筋が目立ち、基部の縁だけに白色の軟毛がある。萼片は披針形で先が芒状に尖り、外側の脈上に開出毛と斜上毛が密生する。
     変種関係にあるイヨフウロ(シコクフウロ)に比べ、全体に小さく、葉身の幅は1〜2cm程度しかない。

  • 分布・生育地 :
     九州(屋久島) (国外:日本固有)
     山地の草地

  • 花期 :  7〜9月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2007年8月26日  鹿児島県屋久島
     中・全体2 2006年9月3日    同  上
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     下・花 2007年8月26日    同  上

  • 撮影記 :
     屋久島の固有種で、奥山に登った際この花に出会ったが、花が1個の貧弱な株ばかりだった。
     花つきが元々悪いのに加え、時期が少し遅いのが原因だった。
     翌年再度挑戦したが、せいぜい2花の株しかなく、この辺で妥協するしかなかった。
     イヨフウロ(シコクフウロ)とは変種関係にあり、全体に小型で、葉や花も小さい。

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ヤクシマフウロ2

花