キミノバンジロウ(黄実蕃石榴)

Psidium cattleyanum forma lucidum


キミノバンジロウ

  • 科名・属名 : フトモモ科 バンジロウ属

  • 特徴 :
     高さ2〜5(〜8)mの常緑小高木。栽培逸出。
     テリハバンジロウ(南アメリカ原産)の品種で、果実が黄熟するという違いがある。
     樹皮は赤褐色で平滑、小枝は円い。
     葉は対生、葉身は楕円形〜倒卵形、長さ5〜10cm、先は鋭頭鈍端、基部は鋭形で全縁。質は厚く革質で光沢があり、濃緑色で無毛。
     花は上部の葉腋につき、白色〜淡黄色を帯びた白色、径約2.5cm。雄しべは多数、花弁は早落性。
     果実(液果)は球形で頂端に萼裂片が宿存し、径2〜4cm、秋〜初冬の頃黄熟する。種子は多数。

  • 分布・生育地 :
     栽培逸出(南アメリカ原産)(栽培したものが小笠原では野生化) (国外:世界の熱帯、亜熱帯域に逸出帰化)
     林縁

  • 花期 :   1〜3月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2011年6月24日  東京都小笠原
     中上・花序、以下全て    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     南アメリカ原産で、明治時代末期に果樹として導入、栽培され、小笠原ではそれが逸出帰化している。
     沖縄にも導入されているが、沖縄では野生化したものを見たことはない。
     果樹としてはバンジロウより美味とのことであるが、小笠原を訪れた時はまだ花が残り、果実もまだ小さくて未熟で食べられる状態ではなかった。
     ただ、ミカンコミバエが寄生するため、小笠原でも最近は極力伐採されているとのことだ。

  • 葉

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花序

花

果実(未熟果)