ホソバイラクサ(細葉刺草)

Urtica angustifolia


ホソバイラクサ


  • 科名・属名 : イラクサ科 イラクサ属
     注.APG分類では、学名(U. angustifolia var. angustifolia)

  • 特徴 :
     草丈50〜150cmの多年草。
     葉は対生、葉身は披針形〜狭卵状長楕円形、長さ8〜15cm、幅4cm以下。先は細長く尖り、基部は広いくさび形。葉の両面、葉柄、茎に刺毛が多い。葉柄はやや短く、長さ1〜3cm。托葉は4個、離生し、長さ7〜8mm。
     花は雌雄異株であるが同株の場合もあり、葉腋から複穂状につく。雄花の花被片は4個、雄しべも4個、雌花の花被片は4個で小型、大きさは不同。柱頭は短い毛筆状。
     果実(痩果)は楕円形で扁平、花後肥大した花被片に囲まれる。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国、ロシア(シベリア東部、カムチャッカ))
     山地の林縁、谷沿い

  • 花期 : 8〜9月

  • 撮影月日・場所 :
    上・全体 2024年7月4日  長野県菅平
    (上は拡大写真あり、写真をクリック)
    中・花序1、以下全て    同  上

  • 撮影記 :
     5月末に訪れた菅平、その時見つけたいくつかの木の花の蕾、そろそろ見ごろではないかと再訪した。
     予想通り花だったカエデ類は果実になっていたが、意外に早く花の終わっていしまったものもあった。
     その時道端でイラクサ科の植物が目に入った。エゾイラクサと思って撮影したが、帰って調べるとより葉の細いこの花であることがわかった。

  • 葉(表)

    葉(裏)

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花序1

花序3

花