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- 科名・属名 : イラクサ科 サンショウソウ属
- 特徴 :
高さ20〜40cmの半低木。
茎は斜上、基部は木質化し、灰色で短毛が密生する。
葉は2列互生し、葉身は歪んだ卵状披針形で、長さ6〜10cm。先は尾状に尖り、縁に低い鋸歯がある。表面は粗い毛が疎らにあり、裏面は脈上に短毛がある。
花は雌雄同株で、雄花序は集散状で短い柄があり、雌花序は球状になり、柄はごく短いか、ない。花被片はどちらも緑褐色で5個、雄花被片は背面の上部に角状突起があり、雌花序の花被片の長さは不同。
果実(痩果)は楕円形、長さ約0.8mm、凸点がある。
- 分布・生育地 :
本州(関東地方以西)〜沖縄 (国外:中国、台湾) 山地の林下
- 花期 : 3〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2021年5月4日 宮崎県串間市 中上・全体2 2010年5月4日 静岡県浜松市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・雄花序 2010年5月4日 静岡県浜松市 左下・雌花序 2021年5月4日 宮崎県串間市 右上・葉(表)、右下・葉(裏) 同 上
- 撮影記 :
初めての訪れる遠方は、よく似ていても普段見ている花と違う花が多い。
それが南方の島とあっては、見る花全てが変種や亜種のように思われ、いつもなら見過ごしてしまう花も一生懸命撮影する。
この花も初めての出会いは鹿児島県の奄美大島で、初めサンショウソウかと思ったが、帰って調べると茎が木本化する本種だった。
この花は雌雄同株で、その時は雌花序しか写せていなかった。その後雄花序もしっかり撮影した。
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