クニガミサンショウヅル(国頭山椒蔓)

Elatostema suzukii


クニガミサンショウヅル1

  • 科名・属名 : イラクサ科 ウワバミソウ属

  • 特徴 :
     草丈6〜12cmの多年草。
     茎は丸く、基部は匍匐して根をおろす。
     葉は2列につき、歪んだくさび形からくさび状長楕円形で、長さ0.5〜3.5cm、幅0.5〜1.5cm。縁の中部に1〜2個の鈍鋸歯がある。
     花は雌雄異株または同株で葉腋につき。花弁は白色で雄花序は柄があり、頭状につく。

  • 分布・生育地 :
     沖縄(沖縄島) (国外:日本固有)
     山地の湿った岩場、地上

  • 花期 :  3〜4月

  • 撮影月日・場所 :
     2015年3月25日  沖縄県国頭郡
     中上    同  上
     中下 2013年3月17日    同  上
     (上、中上、中下は拡大写真あり、写真をクリック)
     下左・花 2015年3月25日    同  上
     右上・葉 2006年2月5日    同  上
     右下・葉2 2015年3月25日    同  上

  • 撮影記 :
     サンショウソウの仲間で、沖縄北部の沢沿いの岩上だけに知られている。
     一見するとサンショウソウのようであるが、鋸歯が1〜2個と少なく、裂片の先も丸く、サンショウソウに比べ柔らかな感じがする。
     葉は時々見かけていたが、花の時期が早く、開花には出会っていなかった。
     このため、この花を目的に3月末訪れ、咲き初めであったがやっと花に出会えたが、あまりいい状態の花には出会えなかった。
     2年後、もう少し時期を遅らせ訪れたが、谷間の株は相変わらずポツポツしか咲いていなかった。
     こんなものかと思っていたら、翌日、林道際の小さな沢の岩上で満開の株に出合った。地元の方も初めて見るという咲き具合で長年の夢がやっと叶った。

  • 葉1

    葉2

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クニガミサンショウヅル2

クニガミサンショウヅル3

花