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- 科名・属名 : イラクサ科 ヤブマオ(カラムシ)属
- 特徴 :
草丈1〜2mの多年草。
葉は対生し、中軸の発達した葉は卵円形で長さ10〜20cm、幅8〜15cm。基部は切形で、葉先は重鋸歯をともなう欠刻が大きく3裂する場合や、ほとんど重鋸歯がなく3裂状にならない場合がある。質は薄く、両面に短毛が多く、特に葉裏主脈の毛はやや長くて開出する。
花は雌雄同株で、雌花序はヤブマオより細く、雌花の集団はお互いにやや離れてつき、細い穂状になって垂れ下がる。
果実(痩果)は長さ約1.5mm、全面に短毛があり、上部に長い粗い毛がある。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国) 山麓や丘陵地
- 花期 : 8〜10月
- 撮影月日・場所 :
全体1 2015年9月12日 神奈川県川崎市 中上・全体2 2018年8月26日 山口県山口市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・雌花 2015年9月12日 神奈川県川崎市 左下・果実(痩果)、右上・葉(表) 同 上 右下・葉(裏) 2023年7月15日 神奈川県川崎市
- 撮影記 :
アカソやヤブマオの仲間はよく似ているし、山野で偶然出会った花も細かな違いについても頭に入っている訳ではなく、何気なく写したカットが多い。
標本を採る訳でもないので、後で同定しようとするとひどく困る。それに典型的な形態ばかりではなく中間形も多いのでなおさらだ。
多摩丘陵の林縁を歩いていたら、葉先が大きく裂けたそれらしい花を見つけので撮影した。
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