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- 科名・属名 : イラクサ科 ヤブマオ属
- 特徴 :
高さ1〜4mの常緑低木。
幹は良く分枝し、若枝には短毛がある。
葉は対生し、葉身は長楕円形〜披針形(稀に卵形)、長さ6〜14cm、幅1〜3cm。先は鋭尖頭、基部は鈍形、3行脈があり、縁は微鋸歯縁。表面には伏毛が散生し、裏面は脈上に伏毛が多い。托葉は披針形で鋭尖頭。葉柄は長さ5〜25mm、伏毛を密生する。
花は雌雄同株、雌花序は枝の頂部に、雄花序がその下につく。花序は球状の団集花序が穂状につき、雄花序は葉と同長か短く、雌花序は葉より長く時に20〜30cmになり、下垂する。花被片は紅色、筒形〜壷形に合着して1個の子房を囲み、果時にも残る。
果実(痩果)は残存する花被片に包まれ、長さ1〜1.5mm。
- 分布・生育地 :
沖縄 (国外:台湾、中国(南部)、フィリピン 低地〜山地の岩場、崖
- 花期 : 3〜4月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2017年4月11日 沖縄県国頭郡 中・全体2、以下全て 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
沖縄にしてはやや冷たい雨が降り続く中、沖縄県北部の林道を走る。
以前見かけたある植物、その場所を見過ごさないようにと、ゆっくり走る車の中からしっかりチェックする。
すると、小笠原で見かけたオガサワラモクマオウに似たような木が道端に生えているのに気がついた。
降りて確かめると、どうやら本種らしい。初めて見る花なので、雨の中じっくり撮影した。
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