サクラガンピ(桜雁皮)

Diplomorpha pauciflora


サクラガンピ1

  • 科名・属名 : ジンチョウゲ科 ガンピ属
     注.APG分類では学名(var. pauciflora)

  • 特徴 :
     高さ1〜2mの落葉低木。
     若枝には短い伏毛が密生する。
     葉は水平な枝にややまばらに2列に互生し、葉身は卵形〜卵状披針形、長さ1〜5.5cm、幅1〜3.5cm。先は鋭頭、基部はくさび形、全縁で両面に短い伏毛がある。葉柄は極めて短い。
     花は本年枝の先に穂状花序が集まって円錐花序となり、淡黄色で萼筒の長さ約5mmの小さな花をつける。萼筒の先は4裂し、萼裂片の長さは約2〜2.5mm、外面には伏毛が密生する。
     果実(乾果)は長さ約4mm、長毛が生える。
     別名 ヒメガンピ

  • 分布・生育地 :
     本州(伊豆半島、箱根) (国外:日本固有)
     林縁、岩場

  • 花期 :   7〜9月

  • 撮影月日・場所 :
     2015年9月5日  静岡県熱海市
     中、以下全て    同  上
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     登山道を歩いていくと道端の林縁に淡紅色の花をつけたガンピの花が目に入った。
     事前に調べてこなかったら桜色したこの花が目的の花だと思って撮影しただろう。
     この花はコガンピで、目的のサクラガンピは名前はサクラでも花は淡黄色、この花ではないと更に探す。
     すると、やはり林縁に一回り大きな株のこの花が見つかった。図鑑では花期7〜8月と書かれているが、9月には入っているというのにまだ咲き始めの状態だった。

  • 葉

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サクラガンピ2

花