チョウセンナニワズ(朝鮮なにわず)

Daphne pseudomezereum var. koreana


チョウセンナニワズ

  • 科名・属名

  •  ジンチョウゲ科 ジンチョウゲ属

  • 特徴

  •  高さ0.5〜1.5mの落葉小低木。
     葉は束生して互生し、倒披針形〜長楕円形で長さ5〜10cm。僅かに粉白を帯び、基部は次第に細くなって短い葉柄になる。葉は冬に落葉する。
     花は雌雄異株で、枝先の葉腋に束生状に数個つき、径5〜10mm。萼は黄緑色の筒形で、先は4裂する。
     果実(液果)は楕円形で長さ約8mm、赤熟する。

  • 分布・生育地

  •  本州中部(南アルプス〜武甲山)、四国(剣山)
     石灰岩地

  • 花期
  • : 3〜5月

  • 撮影月日・場所

  •  2010年5月1日 徳島県剣山
     下・花   同 上

  • 撮影記

  •  ナニワズによく似た黄緑色の花を枝先につけるが、ナニワズが夏に葉を落とすのに対し、この木は冬に葉を落とす。
     分布は本州中部の石灰岩地帯と四国で、この写真はまだやっと芽吹き始めたばかりの四国剣山の石灰岩の岩峰上で撮影した。
     足元は切り立った岩壁で、慎重に足元を確保しながらの撮影だった。
     谷から吹き上げてくる風は5月とは思えないほど冷たかった。

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花