ナニワズ(なにわず)

Daphne kamtschatica Maxim. var. jezoensis


ナニワズ1

  • 科名・属名

  •  ジンチョウゲ科 ジンチョウゲ属

  • 特徴

  •  高さ0.5〜1mの落葉小低木。
     葉は枝先に互生し、倒披針状長楕円形〜倒披針形で、長さ3〜8cm、幅1〜3.5cm。上端部近くが最も幅広く、先は円頭または鈍頭で、基部は楔形、縁は全縁。質は薄くて柔らかい。
     花は雌雄異株で、枝先に2〜10個束生状につき、径4〜14mm。花弁のように見えるのは萼で、萼は黄色〜帯緑鮮黄色で筒形、長さ4〜9mm、先は4裂する。
     果実(液果)は球形で、長さ7〜8mm、赤橙色に熟す。
     別名 エゾナニワズ、エゾナツボウズ

  • 分布・生育地

  •  北海道〜本州(石川県以北) 山地林下

  • 花期
  • : 3〜5月

  • 撮影月日・場所

  •  1997年3月29日 新潟県弥彦山
     中 2010年5月24日 北海道旭川市
     下・花 1997年3月29日 新潟県弥彦山

  • 撮影記

  •  3月末〜4月初め、新潟県の雑木林は色とりどりのオオミスミソウが林下を彩る。
     その多彩な花に魅せられ、沢筋にはまだ雪の残る越後路に何度も通った。
     まだ木々も芽吹かず、陽光を一杯に浴びた斜面には、オオミスミソウの他にも、カタクリキクザキイチゲオウレン等、早春の花がお花畑を作っていた。
     緑の葉と鮮黄色の花を一杯つけたこの木、小さな木にもかかわらず、枯葉色の斜面の中では以外によく目立った。
     春先には緑の葉があるものの夏には葉を落とし坊主になるため、別名エゾナツボウズ(蝦夷夏坊主)とも呼ばれる。

    同じ科の仲間の花
ナニワズ2

花