タイワンハンノキ(台湾榛の木)

Aluns japonica var. fomosana


タイワンハンノキ1


  • 科名・属名 : カバノキ科 ハンノキ属
     注.APG分類では、ハンノキと同一種の扱いで区別していない

  • 特徴 :
     高さ7〜25mの落葉高木。逸出帰化。
     元は明治時代に材木用として導入されたものが野生化した。
     葉は単葉で互生、葉身は卵状楕円形、長さ6〜13cm。先は尖り、基部は円いか広三角形、縁には鈍くて低い鋸歯がある。  ハンノキとの違いは、葉が広く丸みが強い傾向があり、樹皮は平滑か浅く割れ目が入る程度で、乾いた場所にも生える点である。
     注.特徴などの記述は「琉球の樹木」(大川智史、林 将之)(文一総合出版刊)から引用した。

  • 分布・生育地 :
     逸出帰化(台湾原産)(徳之島、沖縄島、久米島で野生化) (国外:台湾)
     山地の谷沿い、林道の法面、開けた場所

  • 花期 :  5(?)〜11月

  • 撮影月日・場所 :
    上・全体1 2015年11月30日  沖縄県国頭郡
    中上・全体2(蕾時) 2017年11月6日    同  上
    (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
    中中・雄花 2015年11月30日    同  上
    中下・雌花 2017年11月6日    同  上
    左下・果実(果穂)    同  上
    右上・葉 2015年11月30日    同  上

  • 撮影記 :
     沖縄県北部の林道際で花を撮影していると、地元の花仲間がこの花が咲いていると教えてくれた。
     場所は林道際の乾いた法面、本土のハンノキは湿地や湿った場所に生えるのとは生育地が大きく異なっていた。
     もともとは材木用として台湾から導入され、荒廃地や法面の緑化に用いられたが、それが野生化したもので、大木も多くみられる。
     ただ図鑑ではハンノキと同一種の扱いをしているものも多い。ここでは特徴欄に記した「琉球の樹木」の考え方に依ったが、その本では別種(A. fomosana)の見解もあるとされている。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
タイワンハンノキ2(蕾時)

雄花序

雌花序

果実(果穂)